お得意様各位
《2021年2月に勃発した軍事クーデター以降、ミャンマー情勢をお気にかけられておられる
方々より、現況のお問合せを頂いております。ヤンゴン在住の契約社員が2ヵ月毎に
『ミャンマー(ヤンゴン)情報』をレポートしてくれます。以下、10月末に届いた近況報告を
抜粋してご紹介申し上げます。 》
『ミャンマー・ヤンゴン情報-』
ウクライナとロシアの戦争・イスラエルとハマスの紛争により、ミャンマーの軍政府と民主化勢力との戦いが忘れ去られているようです。
国軍と民主派武装勢力・武装少数民族の紛争は激しさを増し、インド・バングラディシュの国境付近のチン州とタイ国境際のシャン州・カヤ州に於いて激しい戦いが行われています。
何れも民主派勢力が優勢と伝えられており、国軍の残虐性が非難されています。
先日、法による統治の普及・促進を目指している団体(WJP)が世界各国の基本的人権や政府の開放度・司法の公平性等の順位を発表しました。
ミャンマーの法治度は世界最低レベルの135位でした。
因みに日本は14番目・ロシアは113番目です。
≪洪水≫
10月第2週目頃からの大雨により、シッタウン川の洪水により、ヤンゴン近郊のパゴー市とレグー市の広範囲が浸水しました。河口付近は例年雨期の終わりに発生する豪雨により、浸水被害が出ていますが今年は例年より水量が多く、被害が大きくなりました。
浸水が有ったところは電気による二次災害を防止する為、5日間くらい停電します。
発電機を持っている人は携帯の充電や非常ライトの充電等に誰でも利用できるよう呼びかけました
≪ウーベイン橋の崩落≫
10月29日にマンダレーの近くのタウンタマン湖に160年前に架けられたチークの橋が崩落しました。
全長1.2㎞のチークの木造橋です。橋の中央部には休憩場所も有り、近隣の人々が月を愛でながら憩う場所でしたので、早速、多くのボランテアが参加し補修工事が開始されました。
私もマンダレーを訪問した折に、全長1.2㎞を歩きました。
≪石油・ガス公社制裁≫
10月31日、アメリカは軍政府の支配下にある、ミャンマー石油ガス公社(MOGE)を経済制裁すると発表しました。
MOGEは天然ガスの販売で多額の外資を入手している機関ですので、軍政府にはダメージが大きいのでは?と思われます。
≪国軍と民主派武装勢力との紛争≫
シャン州を拠点にしている民主派武装勢力、TNLA・MINDDAとラカイン州を拠点にしているAAの3つの少数民族武装勢力はシャン州各地で、国軍への急襲作戦を開始したと報じています。
≪国境貿易・中国から薬品・建材・電化製品‣食糧等輸入≫
中国との陸上貿易拠点であるムセ国境貿易区は上記の3つの民族武装勢力の攻撃で勤務していた公務員が業務放棄し逃げた為、輸出入業務が停滞してます。
ミャンマーからは米・豆類・ゴマ・スイカ・水産品等が輸出され、建材・電気製品・食料品・薬品等が輸入されていました。ムセ国境貿易区の機能不全により薬品など輸入品の品切れが目立っています。
≪タイへの移住≫
民主派少数武装民族やPDF(国軍防衛隊)との紛争が激化するのを見て、国軍上層部の家族がタイに渡る(移住)ケースが増えています。バンコクではミャンマーからの軍人家族の逃亡者が日々増えているそうです。身の危険を感じているのでしょうか?
≪日本向け衣料品輸出が急増≫
ミャンマーの主要外貨獲得源である衣料品の日本向け輸出か急増しました。8月は前年同月の3.2倍になり、8ヵ月連続でプラス成長となっています。スーツ類や季節もののコート類が大きく伸びています。
≪ガソリン価格≫
ヤンゴン市内のレギュラーガソリンの価格は2,170チャット/リッター(≒108円/リッター)に下落しました。
しかし、月収10万円以下の一般市民が自家用車を稼働させれる金額ではありません。
又、パーム油の価格も9月・10月で25%程下落しています。
≪国際便運航≫
ミャンマー国際航空(MAI)はヤンゴンとベトナムを結ぶ定期直行便の運航を相次ぎ開始ました。
9月19日からはヤンゴン⇔ハノイ間、22日にはヤンゴン⇔ホーチミン間を運航しています。
ミャンマーでは2020年3月末から新型コロナウイルスの水際対策で国際線の離発着が禁止されていましたが、2022年4月から一部航空会社のヤンゴン発着便の運航再開を認めていました。先のヤンゴン⇔アラブ首長国連邦ドバイ便の定期運航を開始したのに続く事になりました。
≪為 替≫
国軍は為替レートが4,000チャット/us$に下がった要因を追求し、為替操作に関わった数人を直ちに死刑に処しました。
現在の為替は3,100チャット/us$(0.049円/チャット)です。ガソリンは2,190チャット/リッター(108円/リッター)になっています。
『業務報告・10月船入港と次船の発注製品』
7月14日に発注したMTH51船が10月28日に名古屋港に入港しました。内訳は下記お通りです、
1:ピンカドデッキ材 T20×W90×1,820mm 3,550Pcs
2:チーク無垢フローリング T15×W90×L1,820mm・OPC 1,280Pcs
3:チーク無垢フローリング T15×W90×L1,820mm・UNI 1,400Pcs
4:チーク無垢フローリング(遮音レベルLL45)T15(10+5)×W76×L909mm 1,600Pcs
次船、MTH52便、は12月中旬に発注する予定です。予定している発注製品。
1:チーク無垢フローリング T15×W90×L909mm・OPC 2,600Pcs
2:チーク無垢フローリング T15×W90×L1,820mm・OPC 700Pcs
3:チーク無垢フローリング T15×W120×L909mm・OPC 750Pcs
4:チーク無垢フローリング T15×W90×L1,820mm・UNI 2,400Pcs
5:S4S,船舶補修材 ※詳細未定 6.0㎥
※チーク原木は不足しておりますが、契約企業の協力で、発注した製品は予定取り入荷しています。
ご入用のチーク材がございましたら何なりとご相談下さい。
12月10日頃迄であれば受け付けます。3月末に名古屋港に入港する予定です。
以上、11月のミャンマー(ヤンゴン)情報、終わり
【 令和4年9月コラム 】
ロシアのウクライナ侵略による供給網の混乱や異常な円安により輸入原価が上がり多くの製品が
値上げされています。食品はすでに1万品目が値上げされたそうです。
弊社は現地企業と2023年3月末迄は原木価格が高騰しても製品価格は変更しない契約です。
然し、売買契約はus$契約ですので、販売価格設定時2022年4月(120円/us$)より円が現在は
20円も安くなっています。輸送費輸入諸掛の値上がりを加算しますと2022年4月より、
輸入原価は30%も値上がりしています。
10月輸入製品は値上げせず頑張るつもりですが、10月発注分(1月入荷予定)からは、仕切り価格
値上げさせて頂きたいと考えています。※小売価格はそのままで仕切り価格の値引き率を下げる。
世界の銘木材としての付加価値をさらに極め、使用する事に誇りをお持ち頂ける製品を、ご提供する
よう一層の努力する所存です。是非、住む人に安らぎを感じさせるチーク材をご利用下さい。
【 7月・8月分の主要工事 】
1)新潟市/戸建住宅新築工事
特注チークデッキ材
T20×W120×L1,820mm・OPC・無塗装 80㎡ 材料納品
2) 名古屋市/商社
品番№1 無垢フローリング
T15×W150×L1,820mm・UNI,・無塗装 300㎡ 材料納品
3)横浜市/戸建住宅新築工事
品番No2 無垢フローリング
T15×W120×L1,820mm・OPC・無塗装 110㎡ 材料納品
4)神戸市/店舗リフォーム
品番No12 スラブ直貼り防音フローリング・床暖房適合製品
T12(10+2)×W76×L909mm・UNI・ウレタンクリア塗装 30㎡ 材料納品
5)さいたま市/戸建住宅新築工事
特注チーク無垢フローリング・床暖房適合製品
T15×W76×L1,820mm・OPC・無塗装 110㎡ 材料納品
特注、腰壁材 T10×W90×L910mm・無塗装 450枚 材料納品
特注、内装材 T15×W45×L4,000mm・無塗装 42本 材料納品
特注、内装材 T10×W85×L4,000mm・無塗装 20本 材料納品
特注、框 材 T90×W45×L4,000mm・無塗装 1本 材料納品
特注、框 材 T30×H150×L2,000mm・無塗装 3本 材料納品
6)都内/マンションリフォーム
品番No23 無垢チーク材
T15×W90×L1,820mm・OPC・サドリンチーク色塗装 130枚 材工責任施工
品番No6 無垢フローリング・床暖房適合製品
T15×W90×L909mm・ウレタンクリア塗装 110㎡ 材工責任施工
7)都内/マンションリフォーム
品番No11 遮音レベルLL45無垢遮音フローリング
T15(10+5)×W76×L909mm・UNI・ウレタンクリア塗装 33.16㎡ 材工責任施工
8)都内/戸建住宅
品番No18 へリンボーン貼り材・床暖房適合製品
T15×W90×L455mm 70.4㎡ 材料納品
品番No7 チーク無垢フローリング・床暖房適合製品
T15×W90×L1,820mm・UNI・ガラスコート塗装 120㎡ 材料納品
9)都内戸建住宅
品番No3 チーク無垢フローリング・非床暖房製品
T15×W90×L1,820mm・OPC・植物性自然オイル塗装 64㎡ 材料納品
『製品輸入について』
7月20日に計画発注を致しました製品は、予定通り、8月末に製品検査を完了し、9月下旬にヤンゴンを
出港する船に積載し、10月中旬に、倉庫がある名古屋に入港します。通関後、ご希望の塗装に仕上げ、
11月初旬に、ご指定場所に納品させて頂く予定です。
次の計画発注は10月初旬を考えています。12月中旬にヤンゴンを出港させ、1月中旬に名古屋に入港させたいと思います。
ヤンゴンではチーク原木不足が騒がれていますが、弊社契約企業は原木を確保していますので、今のところ
弊社の希望する製品を希望する数量供給してくれています。又、価格も2023年3月末迄は不動の契約です。
≪7月計画発注・10月入荷製品内訳≫
1:無垢フローリング T15×W90×L909mm・OPC, 200㎡
2:無垢フローリング T15×W90×L1,820mm・UNI, 200㎡
3:LL45遮音無垢フローリング T15(10+5)×W76×L909mm・UNI 200㎡
4:無垢ヘリンボーンフローリング T15×W90×L455mm・OPC, 82㎡
5:チーク無垢デッキ材 T15×W90×L1,820mm・OPC, 100㎡
6:1)内装材 T90×W150×L3,000mm・OPC, 10本
2)内装材 T30×W150×L2,000mm・OPC, 30本
3)内装材 T15×W45×L4,000mm・OPC, 90枚
4)内装材 T10×W85×L4,000mm・OPC, 50枚
5)腰壁材 T10×W90×L900mm・OPC 600枚
【事務所移転のご挨拶】
さて、この度、リモートワークを見据え、8月19日に営業拠点を下記に移転致しました。
広いストックヤードも確保できましたので、よりスピーディな顧客対応が出来ると思っています。
これを機に更なる業務充実を計り、皆様のお手伝いをさせて頂きたいと思います。
今後共、倍旧のご支援とご指導を賜りますようお願い申し上げます。
先ずは略儀ながら、書中をもちましてご挨拶申し上げます。
新住所 〒206-0033 東京都多摩市落合3-8-9 青木葉通りビル1階
電話 042-400-1067 Fax 042-400-1068
以上、宜しくお願い申し上げます。
《敬具》